夏場の熱中症から職人を守るたぬの予備知識

摘要

人は、環境によって体温が変動するカエルや魚などの変温動物とは追って、24時間周期で36～37°Cの狭い範囲に体の温度を調節している恒温動物である。体内では生命を維持するために多くの営みがなされているが、そのような代謝や酵素の動きからみて、この温度が最適の活動条件となっている。私たちの体では運動や体の営みによって常に熱が産生されるが、同時に、私たちの体には、異常な休温変化を抑えるための、効率的な調節機能も備わっている。暑い時には、自律神経を介して末梢血管を拡張させ皮膚に多くの血液を分布させて、外気への「熱伝導」により体温低下を図ることができる。