現代左官事情＜その138＞「建築と左官」23.明治以後の民衆建築の変遷（38）

摘要

建築技術者、左官職人、左官技術書、左官装飾などは、それぞれ有機的な関連性があり、これを踏まえた左官構法が、現在明らかにされていない状態である。本節で取り扱う建物の構造は、主に煉瓦?鉄筋コンクリート造であり、これらを扱う設計者とそれを現場で補佐する技師、そして、煉瓦?コンクリート下地に伴う左官構法を扱う職人の教育が必要となる。ここでは、明治から大正での技術者·技能者教育が如何にあったのか考察した。