実大木造住宅の振動実験を実施

摘要

（財）建材試験センター（岩田誠二理事長）内に設置されている木質構造建築物の振動言式験研究会（委員長：坂本功慶応大学理工学部教授）は6月23日、茨城県つくば市の（独）土木研究所において実大木造住宅の振動実験を実施した。 平成12年に建築基準法が改正され、木造住宅の耐震性能の向上を目的とした基準が整備されたが、その後の新潟県中部地震をはじめとする各地の大規模地震では木造住宅に大きな被害が発生している。 その都度、各方面から実験研究がなされ耐震性の向上を目的とした各種の技術が実用化されているものの、振動実験に関してはいまだ標準化された手法による評価の仕組みがないのが現状。 今回の実験は、標準的な振動台試験手法の開発や一般的な建物を想定した耐震等級の標準試験体のデータ整備、耐震安全性の確認と構造設計法の検証などを目的に行われ、一昨年、昨年に葦売き3回目となる。