新製品開発が期待される澱粉系誘導体

摘要

澱粉は地球上でセルロースに次いで大量に生産されているバイオマスである。 澱粉そのものは勿論、化工澱粉と呼ばれる各種の澱粉系製品も生分解性をもっているので、多くの化石原料糸製品と違って、廃棄物となっても環境汚染の原因となることもない。 しかし、高分子物質であるもののセルロースと同様に加熱しても流動性を示さないので未変性の澱粉を単独で溶融成形することはできず、また変質、老化しやすく、防水性も良くないなどの欠点があり、そのままでの工業分野への使用には限界がある。