ダイバ一シティ·マネジメントと職場風土

摘要

日本の企業では，近年，外国籍社員，女性社員，時間制約のある社員，中途採用者，非正規社員の活用拡大など人材の多様化が進展している。そうした中，ダイパーシティ·マネジメントの取り組みを推進する企業が出てきている。しかしながら，世界における日本企業のダイバ一シティの実現度は，低い水準にある。例えば，世界経済フォーラムによる GGI (ジェンダーギャップ指数）の2019年度ランキングは153力国中121位で過去最低の結果であった。また，リフィ二ティブ社による「Diversity & Inclusion Index 2019」では， 日本企業で50位以内にランクインしたのは1社のみで，100位以内では5社であった。