炭鉱仕事が生hだ唄たち閉山へ捧げられた挽歌たち（2）

摘要

引き続き，常磐炭鉱の閉山になかで炭鉱の唄たちがどhな役割を果たしたのかについて検証する。前回詳らかにしたように，高度成長の只中，全国の産炭地は過酷な合理化をともなう閉山の嵐に襲われるが，常磐炭鉱はそれにしなやかに耐えながらソフトランディングに成功した。それを可能にした要因の一つは，閉山に先立つこと5年前の1966年1月に開業した温泉保養施設「常磐ハワイアンセンター」（写真1：1990年，25周年を機に現在の「スパリゾードハワイアンズ」に改称）の成功にあった。今回は，「常磐の奇跡」ともいえるエンタティンメント事業と炭鉱の唄たちとの麗しき物語について記す。