公立病院の経営形態変更に関する健康影響予測評価（HIA）の適用

摘要

医療を取り巻ぐ情勢は，高齢化によるニーズの高まりや，日々進歩する医療技術への対応，慢性的な長時間労働などさまざまな課題をかかえているのが現状です。このような状況の中，2007年12月に総務省から「公立病院改革ガイドライン」が示され，多くの公立病院で地方独立行政法人化や指定管理者など，経営形態の見直しが進められ，大牟田市立病院も2010年4月から地方独立行政法人へ移行しました。しかしながら，このような経営形態の変更が，住民，病院で働く職員，その他の関係者の広い意味での健康にどのようなポジティブまたはネガティブな影響を与えるかは明らかではありませh。