生活保護の現状と課題～働くことと生活保護のあいだ～

摘要

生活保護は，憲法で定められた基本的人権を保障するために，資産や能力などを活用しても生活に困窮する人に対し，最低生活を保障し，自立を助ける制度である。国が定める基準（後述）で計算される最低生活費を下回る人に対し，収入との差額を支給する。食費や被服費，光熱費などにあてる生活扶助のほか，住宅扶助，教育扶助，医療扶助，介護扶助，出産扶助，生業扶助，葬祭扶助の8つの扶助がある。