仕事人間のアイデンティティとは？

摘要

世の中には，仕事に生き甲斐を見いだし，四六時中働き続けるビジネスマンが存在する。彼らは体力の続く限り会社の生産性を支え続ける貴重な人材であり，膨大な仕事量を抱える職場ほど重宝される存在である。会社の門を叩き，夢と希望に満ち溢れた若手社員が意欲的に仕事に取り組む場合には問題がない。過酷な下積み時代は，彼らが将来のキャリアをデザインしていくための礎となり得るからである。仕事人間として定年退職まで完走しきることを幸福と割り切れるならばそれもよいかもしれない。