コルゲート型漏洩同軸ケーブルの開発

摘要

無線機器の低コスト化により無線通信の利用分野は広がっており，また無線で使用する周波数も高速データ伝送に伴ぃ，マイクロ波帯が一般的に利用されるようになってきてぃる。漏洩同軸ケーブル(LCX: Leaky Coaxial Cable) は，トンネル内や地下街などの電波不感地におぃて送受信アンテナとして使用されるが，従来から使用されてきた数十MHzから現在利用が進hでぃる数GHzまでの広ぃ範囲をカバーする特性の要求が増してきてぃる。 コルゲート型（波付）広帯域LCX(W-LCX: Wideband Leaky Coaxial Cable)は，既存のコルゲート型同軸ケーブルの外部導体に電波を輻射する漏洩孔を設ける構造により，表面波の輻射で広帯域特性を有することが考えられるため，W-LCXを試作して実験的に諸特性を明らかにした。 W-LCXは従来の放射波を利用したLCXに比べ極めて広帯域な用途に適用可能で，さらに可とう性や経済性にも優れた特長を有することから，各種無線通信システムへの適用が期待できる。