知的戦略事例集と最近の特許庁行政の紹介－特許庁と日本溶接協会との懇談会報告

摘要

グローバル経済の進展が世界の特許地図にも少なからず影響を与えている。 日本，米国，EPO，中国，韓国の世界5極における特許出願数の順位において，その数40万件以上と長年世界第1位の座を占めて来た日本特許庁への特許出願数が，2006年には遂に米国特許商標庁への特許出願数に逆転された。 また，2001年以降では，中国国家知識産権局への出願数が5年間で3倍増となり，第3位の座を占めるに至っている（図1）。 また，これら5極間の相互出願関係は，米国と中国への出願超過となっている（図2）。 以上は，ますます重要視される米国マーケットと，広がり続ける中国マーケットの底知れない許容量の大きさを物語っているといえよう。