高疲労強度のパイプ溶接継手の開発－次世代超大型望遠鏡のパイプーガセットプレート溶接継手

摘要

TMT（Thirty Meter Telescope）は，2024年の稼働開始を目指して建設計画を進めている口径30mの光学赤外線·次世代超大型天体望遠鏡である。TMTでは，これまで10年間，世界最先端の天文学研究に用いられ活躍してきた口径8.2mすぼる望遠鏡をはるかに凌ぐ高解像度と高感度を実現する。それにより，太陽系外惑星の探査や宇宙初期の天体の成り立ちの解明など，新しい天文学の研究分野を切り開くことが期待される。TMTの主鏡は492枚の複合鏡からなり，光を集める能力で従来の望遠鏡の10倍以上となり，天体の性質を調べるのに不可欠な分光観測などにおいて大きな力が期待される。