業種別に見た各種溶接材料の現状と将来に関する調査

摘要

今回は，平成15年度の調査から6年が経過しており，建築，造船，橋梁をはじめとする市場においては，構造物の大型化，長寿命化，軽量化にともなう鋼板の高強度化や高靭性化が進むとともに，溶接の高速化，高溶着化，狭間先化や溶接ロボット，溶接機の機能向上などにより高能率化，省人化が図られている。このような環境の変化により，溶接材料や溶接技術に対する市場の要求も大きく変わりつつあるため，その実態を的確に把握して技術開発の指針とすべく，前回のアンケート項目と整合性を取りながら調査を実施した。本報告は平成21年度から平成22年度にかけて行った調査第4分科会の活動報告として，その成果を紹介する。