ものづくりの街でレーザカロエ－フレキシブルなNd:YAGレーザワークステーションを用いたレーザ肉盛溶接

摘要

大企業から中小企業まで多くの製造業者が集積している街として知られている東大阪。 ここはあらゆる産業部門向けの製品を供給している商業地区でもある。 これら多くの企業がある中で，当社DSIレーザーインターナショナルは，レーザ溶接を仕事に採用する可能性があるすべてのユーザーにコンタクトできるように東大阪市立産業技術支援センターの中に居を構えている。 当社が東大阪地区に設立した重要な理由としては，東大阪市は市公認で歓迎するような雰囲気があり，ものづくりの中核を成す街であったことが挙げられる。また，新しい考えや進hだ技術に対し門戸を広げて東大阪地区の産業部門の再構築を進めていたことも大きな要因だった。 ここでは，多くの企業が激しい競争に生き残ることができず，また海外に生産をシフトするような空洞化が起きていた。 その一方で，生き残った企業は新しい技術分野の開拓に力を注いでいる。 レーザ技術は，フレキシブルで使いやすいシステムの発展により，多くの製造分野で適用が拡大しており，今後もこの傾向は加速度を増すと見られている。 実際，ここ数年でパルスNd：YAGレーザシステムの出力は，小型で運搬が容易という利点を維持したまま50Wから200W にまで改善されている。 この技術はもともと歯科や宝石加工分野で適用されていたが，レーザヘッドが動かしやすいアプリケーションデバイスに搭載されて以降，産業用途への応用が始まった。とりわけ，鋳造および金型産業において，レーザ溶接による材料の溶着は従来溶接技術を飛躍的に進歩させている。 エレクトロニクス産業やセンサ技術だけでなく，薄板分野やその他の応用分野でも絶え間なくその適用例が増大してきている。 製造業ではこのような状況を歓迎しており，実際，従来の溶接では対応できなかった，もしくは高い熱影響を材料に与えることによってのみ成し得るような設封変更への対応や補修および改修などの分野にもレーザ溶接システムが適用されている。 従来の溶接技術とレーザ溶接技術を比較した場合の利点は次の通り。熱影響が少なく，歪みが無い，溶接しろが小さい，狭隘部だけでなく出力を大きくすることでさらに人きな部分も溶接できる。 予熱処理や溶接後熱処理が不要であり，これはとりわけ溶接作業をするため加熱に長い時間がかかるような大きな部材の溶接にとって利点となる。 多くの場合，溶接部は母材よりも耐摩耗性に優れ，部材の長寿命化が図れる。微細部品の溶接が可能。 肉盛溶接部が隣り合う要注意の部分（エリア）に対し最小の影響しか及ぼさない正確さをもつ。