CNC超音波ロータリー加工機と脆性材の高精度加工

摘要

近年、ファインセラミックスの用途が構造物内部部品だけではなく、高級装飾品の外装や、カメラ、自動車内装、音響機器に採用されるなど市場が格段に広がってきている。それに伴い本来加工困難であったファインセラミックスを効率よく高精度に加工する手法が模索されてきた。当社で採用したCNC超音波ロータリー加工機はその第一線を担う重要な加工機／加工方法である。当社は4年前にドイツ製CNC超音波ロータリー加工機を国内で初めて導入し（写真1）、炭化珪素、窒化珪素をはじめとする各種ファインセラミックス、光学ガラス、単結晶材料等の硬脆性材料の加工を行ってきた。弊社行う加工形状の特徴として、超音波加工法が本来得意とする小径深穴形状、溝加工に加えて2.5次元～3次元自由形状、5軸加工の代表であるタービンブレード（ファインセラミックス製）形状、光学素子への形状加工事例が特に多い。