高濃度有機物排水処理に適したハイキューブシステムの性能向上

摘要

衛生管理の規制強化による洗浄排水量の増加や節水の進展による濃度の増加など、排水処理施設への要求は年々厳しくなっている。このような状況の下、排水処理施設は既存敷地内で処理能力を向上させることが求められている。当社は排水処理装置（プラント）として従来の標準活性汚泥法に対して、処理性能の向上（標準活性汚泥法比1.5倍）と同時に産業廃棄物となる余剰汚泥量の低減（標準活性汚泥法比0.5倍）を実現するハイキューブシステムを提供している。このシステムは運転管理が容易になるなど日常作業の低減にも寄与している。更に、今年度はハイキューブシステムの処理性能を当社従来比1.5倍（標準活性汚泥法対比約2倍）に向上させることにも成功した。本報告ではハイキューブシステムの特長と新たに開発した内容について報告する。