4月CPの反騰の可能性高いLPガス市場

摘要

サウジアラムコは2月29日，わが国の輸入関係各社に対して，LPガスの3月CPを前月比65ドル下げてプロパン·ブタンともに265ドル／トンとする旨，通知してきた。 これには日本の輸入元売·商社もビックリだった。供給部隊の大半は280ドルどころとみていたし，最も安値を見込hでいた人でも270ドルだったからだ。 記者は多くの輸入担当者とCP当てゲームをやっているが，その10数名の仲間にも265ドルを予測する者は皆無だった。 　 265ドルにする材料がないわけではない。 しかし，後述するように2月第3週からはそれまでの軟化市場に反発がみられたし，原油·ナフサが大幅上昇。 一時のCP急落ムードは，サウジアラムコの西向け限定スポット販売を除いては解消されていた。また，最終週での欧米LPガス市況の急騰もあった。 　 昨年は3月にプロパンCPが385ドルの史上最高億となった後，4月に60ドル下げ，5月に95ドル下げと2カ月連続の急落となった。 「山高ければ谷深し」の言葉どおりだった。 今年はどうだろう。 原油はひょっとしたら91年1月以来の高値になるかもしれないし，米国のガソリン小売市況は173セント／ガロン，カリフォルニア州では212セントの異常高。 USガルフのプロパンは405ドルとなった。 4月CP急反発の可能性も併せて探ってみた。