灯油販売量前年比3割増

摘要

11月の石油製品需要は燃料油合計19,449千klで前年比3.8％の増加となった。 10月の7.5％減から一転してのプラスで，抑えられた10月の反動も考えられるところ。気温が前年を下回ったため灯油を中心に大きく伸び，ジェット，軽油以外はすべてプラスとなった。 油種別には，ガソリン3.3％増，ナフサ2.3％増，ジェット24.5％減，灯油29.9％増，軽油1.6％減，A重油0.6％増，C重油1.4％増。 灯油が3割の大幅増となったほか，ガソリンも11月の月間最高販売量を記録した。 一方，11月の原油処理量（精製業者分）は20,037千klで前年比100.1％と9月，10月の前年比109％台に比べると小幅な伸び。 11月の製品生産は18,497千klで前年比3.2％の増産。 7カ月連続の増産となり，ナフサ，ジェットが二桁増産を記録したが，灯油は5.5％の減産。 また，製品輸入は2,677千klで前年比17.3％の減少で，10月に続いて灯油は輸入ゼロに抑えられた。 以上の結果，11月末の燃料油在庫は15,070千kl（流通在庫は含まず）となり，月間568千klの減少となった。 前年同月末比103.2％となり，7カ月連続して前年水準を上回っている。灯油は月間337千klの減少で4,850千klとなり，前年同月末比100.0％と前年同月末水準に並hだ。 販売が伸びたため，10月末時点の前年同月末比120.9％から一気に在庫水準を落としている。