セルフSS，4千カ所の大台に迫る

摘要

石油情報センターの「セルフSS出店状況」調査で，今年9月末のセルフSS数が3,786カ所と判明した。 過去1年間で814カ所（27.4％），今年度に入って363カ所（10.6％）増加したが，13～15年度の同じ時期に比べ増加ペースは著しく鈍化し，飽和状態に近づきつつあることをうかがわせる。 主力である元売社有セルフの増加に急ブレーキがかかっていることや，大都市圏での競争激化でセルフ出店のうまみが薄れてきたのが背景。 10～12月中に214カ所純増すれば，4千カ所の大台に届くが，この勢いでは年内の到達は微妙だ。 この情報センターの集計結果に対し，本誌が独自に調査した今年9月末現在の元売系列セルフは3,232カ所で，全体の85.4％を占める。 更に，元売社有セルフは1,982カ所で全体の52.4％。 2件に1件は元売社有セルフだが，この割合は前年同期に比べ若干低下している。セルフに話題性があった時代はとうに過ぎ，今後は単なるSSの一形態として，採算性がより問われるようになっていきそうだ。