3．0％52，500円，0．3％HPP57，360円前期比5，550円と5，290円の値上げに＝1～3月分一般向けC重油仕切基準価堪

摘要

JXTGエネルギー系列の特約店や大口需要家に1月25日（木），C重油の1～3月分仕切基準価格が伝えられた。今期も30日分の支払いサイト格差（国内金利）が発生しないため，通告されたS分別の価格と値上げ幅などが表示されたメニュー表は，すべて30日向け·60日向け共通のもの。その仕切基準価格は，HSのS分3，0％が52，500円／kl，L Sの0．3％HPPが57，360円／klで，前期決定価格に比べHSは5，550円（11．8％）の値上げ，LSは0．3％で5，290円（10．2％）の値上げになる（京浜湾内船持ち届け価格）。HSは平成27年（2015）4～6月分（51，400円）以来の5万円台，LS0．3％も当時（57，550円）以来の高値へ続騰する。大幅な値上げの背景は今回も上昇中の原油相場にある。仕切基準が伝えられた25日には，北海ブレントの先物相場が終値で70ドル／バーレル台に乗ったことが判明，ニューヨークのWTIも65ドルを超えた。日本の輸入原油価格を左右するドバイの相場も67ドルに達している。いずれも，26年（2014）12月第1週以来の水準になるが，当時は23年3月から3年半も続いていたブレント·ドバイの100ドル時代が終わり，26年9月半ばから急落状態にあった時期。今回が再び100ドルへ向けて上昇するタイミングにあるとは思いたくないが，相場は意外に強いことから，HSCでは前回のように追加コストを発生させる可能性がある。一方，為替相場は逆に前期より円高·輸入コスト安の基調にあり，上昇している原油相場の影響を軽くしてくれる。ようやく円高·ドル安＝原油高という為替相場と原油相場の関係が戻りつつあるようにもみえる。