国内市況，ようやく是正機会到来エネ庁，「標準価格」構築に＝付·10～12月期元売ヒアリング結果＝

摘要

産油国の増産抑制への期待や，米国の原油生産減少を背景に，原油市況は2月後半に2度目の底入れを果たし，3月にはWTlが38ドル台，ブレントが40ドル台，ドバイ·オマーンが36ドル台と，1月中旬の最安値から10ドル以上戻し，価格復調を鮮明にしている。先行きはいまだ懐疑的な見方も多いが，これを受けて国内では灯油を除く元売仕切が連続的に引き上げられた。末端は転嫁のタイミングをうかがっていたが，3月第2～第3週の値上げを待って，ガソリンや軽油の是正がスタート。続く3月第3～第4週も4週連続の仕切上げの観測が強まり，末端値上げの追い風となりそう。マージン不足に悩むSSにはようやく巡ってきた値上げチャンスになる。原油がいつまた反落しかねないだけに，店頭是正は一気呵成に仕上げてしまいたい。