燃料油販売量前年比6.1％増

摘要

4月の石油製品需要は燃料油合計14,943千klで前年比6.1％の増加となった。油種別には，ガソリンが6.1％増，ナフサが12.1％増，ジェットが10.3％減，灯油が21.9％増，軽油が4.9％増，A重油が0.3％増，C重油が5.4％減。前年4月実績が消費増税前の仮需の反動で1,400万klそこそこの低水準だったことが影響し，ガソリン，軽油が久しぶりに高い伸びを示し，製品合計でも13カ月ぶりのプラスとなっている。一方，4月の原油処理量（精製業者分）は15,939千klで前年比99.9％。わずかではあるが13カ月連続の前年比減処理。4月の製油所稼働率は85.3％で，前月比0.9ポイントのダウン，前年比0.5ポイントアップしている。4月の製品生産は15,000千klで前年比2.1％の増産。ジェット，C重油以外はすべて増産となっている。製品輸入は2,911千klで前年比19,6％の増加。製品輸出は2,588千klで同6.8％の増加。軽油輸出が876千klの高水準。以上の結果，4月末の燃料油在庫は9,429千kl（流通在庫は含まず）で，月間208千klの増加となったが，前年同月末比98.6％と8カ月ぶりに前年レベルを下回っている。灯油在庫は月間60千klの増加で1,349千kl。月間増加だが，前年同月末比93.1％と前年レベルを下回っている。