消費税増税前の仮需で販売伸びる

摘要

3月の石油製品需要は燃料油合計17,859干klで前年比4.8％の増加となった。油種別には，ガソリンが8.5％増，ナフサが7.1％減，ジェットが22.8％増，灯油が15.7％増，軽油が10.2％増，A重油が7.9％増，C重油が4.4％減。ナフサ，C重油以外はすべてプラス。4月からの消費税増税を前にした仮需の影響が強く出たガソリンを中心に久しぶりに高い伸びとなった。また，25年度の燃料油合計販売量は1億9,352万klで前年度比2.1％減と4年ぶりに前年比マイナスとなっている。一方，3月の原油処理量（精製業着分）は17,738千klで前年比100.6％。25年度の合計処理量は200,149千klで前年度比101.4％。2億klの大台に乗せており，上期が101.8％，下期が101.0％。3月の製油所稼働率は82.2％で，前月比2.5ポンイトのダウン，前年比2.2イトポンのアップ。3月の製品生産は17,052千klで前年比4.0％の増産。灯油が20.6％の大幅増産。製品輸入は3,133千klで前年比0.6％増，製品輸出は2,564千klで同8.0％の増加。軽油輸出が948干klの高水準を記録。以上の結果，3月末の燃料油在庫は9,118千kl（流通在庫は含まず）で，月間313千klの減少となった。2カ月連続して1,000万klの大台を割り込み，前年同月末比82.6％の低水準に落ちた。このところは7カ月連続して前年レベルを下回っている。灯油在庫は月間149千klの減少で1,322千kl。前年同月末比74.4％と前年水準を大きく下回る形で，シーズンを終えた。