11月の原油市況の動向

摘要

11月の原油市況は，中盤にかけて弱含hだため，月間平均では，WTIが大きく値下がりし，ブレント，ドバイも小幅ながら値下がりしている。WTIが94．61ドル／バーレルでスタート。上旬は94ドル／バーレル前後でもみあったが，米国原油在庫の大幅増加などを受け，中旬は93ドル／バーレル台へ下落。その後，リビアの石油精製施設のストに伴う供給減を懸念し9ドル／バーレルまで戻す場面もみられたが，イランと欧米6カ国による協議で，イランの核開発を制限する代わりに欧米が制裁の一部を緩和することで合意したことを受け弱含み，月末には92ドル／バーレル台前半まで下落し，約6カ月ぶりの安値をつけている。