エネルギーコスト削減へ 岩谷産業がセミナーを開催

摘要

省エネの推進は昭和48年の石油危機勃発後，わが国ではエネルギー政策の重要な柱の　ひとつとして経済産業省を中心こ取り組みが行われてきたが,それまでの経済成長に慣れてきた国民及び産業界にとってはいかにも地味で意気の上がらないつまらない分野としてしかみられてこなかった。しかし，見方を変えれば省エネとはエネルギーコストの削減につながる極めて有益な分野であり，地球温暖化問題が浮上してCO2対策が大きな課題となっている今日,改めて脚光を浴びるべき重要なテリトリーになってきたともいえる。つまり, エネルギーの消費を抑えればそれだけでCO2の抑制が可能になるわけで,売上高の伸びとエネルギーの消費増大を前提にCO2対策に頭を痛めている企業等にとって盲点ともいえる分野だ。こうした観点を踏まえてLPガス販売事業で業績を伸ばしている岩谷産業は先日,茨城県水戸市で「製造業のためのエネルギーセミナー」を開催した。出席者は主に地元のメーカー関係者で，省エネや燃料転換によるこれまでの同社の実績をアピールし，今後の契約に結び付けようというものだったが，エネルギーコストの増加やCO2対策に頭を痛めていた関係者にとっては極めてタイムリーな企画となった0改めて省エネに取り組む重要性と，自社の設備や燃料が現状のままでいいのかどうか考えさせるきっかけになったからだ。CO2対策が大きくクローズアップされている今日，改めて省エネという分野で何がなされなければならないか，岩谷産業による省エネ対策で製造業ではどhな成果が挙がっているのれセミナーから次に若干紹介したい。