燃料油販売量前年比1.0％減

摘要

12月の石油製品需要は燃料油合計19,066千klで前年比1.0％の減少となった。2カ月連続の前年比マイナス。油種別にみると，ガソリンが1.4％減，ナフサが21.1％増，ジェットが25.7％減，灯油が1.3％減，軽油が2.1％減，A重油が7.0％滅，C重油が27.1％減。ナフサ以外はすべてマイナス，特に，C重油の落ち込みが激しい。この12月分を加えた平成21暦年の燃料油合計販売量は1億9,333万klで前年比6.9％のマイナス。暦年ベースでは4年連続減少となり，減少が止まらない状態から脱け出せない。暦年実績はガソリン0.3％増，ナフサ2.0％減，ジェット8.9％減，灯油4.1％減，軽油5.5％減，A重油15.1％減，C重油30.2％減。ガソリンが辛うじてプラスとなった以外は軒並みマイナス。C重油は前年の屋根が高かったこともあり，3割減と落ち込hでいる。一方，12月の原油処理量（精製業者分）は19,167千klで前年比96.6％。19カ月連続の減処理。製油所の稼働率は79.8％となり，前月を4.8ポイント上回り，前年を2.5ポイント下回っている。12月の製品生産は17,929千klで前年比5.2％の減産。ガソリン，ナフサ，灯油が増産，ジェット，軽油，A重油，C産油が減産。また，12月の製品輸入は2,562千kl。灯油の輸入盤は79千klにとどまり，前年比55.7％減。製品輸出は2,430千kl。軽油の輸出量は95万klに達しているが前年比19.5％の減少。以上の結果，12月末の燃料油在庫は11,405千kl（流通在庫は含まず）で，月間1,051千klの減少となった。前年同月末比88.2％となり，7カ月連続して前年レベルを下回っている。灯油在庫は月間702千klの減少で2,600千kl。前年同月末比91.2％となり，前年レベルを下回っている。