燃料油販売5カ月ぶりのマイナス

摘要

5月の石油製品需要は燃料油合計14,130千klで前年比1.1％の減少となった。1,400万klを若干上回るレベルで，5カ月ぶりのマイナス。ナフサ，ジェット以外はマイナスとなり，4月の4.2％増に比べると一転不振ぶりが目立った。油種別にみると，ガソリンが1.2％減，ナフサが4.3％増，ジェットが25.0％増，灯油が3.7％減，軽油が6.1％減，A重油が7.6％減，C重油が4.1％減となり，ガソリンも4カ月ぶりのマイナスとなっている。一方，5月の原油処理量（精製業着分）は16,437千klで前年比97.7％。4月は3カ月ぶりに増処理となったが，5月は減処理に逆戻り。製油所の稼働率は69.6％で，前月比6.6ポイント，前年比1.0ポイントのそれぞれダウン。製品生産は14,826千klで前年比1.7％の減産。ガソリン，ジェット以外は軒並み減産。また，5月の製品輸入は2,958千kl，輸出は2,299千kl。以上の結果，5月末の燃料油在庫は11,864千kl（流通在庫は含まず）で，月間1,257千klの増加となった。前年同月末比96.0％となり，4カ月連続して前年レベルを下回っている。灯油在庫は月間340千klの増加にはなったが，それでも前年同月末比73.8％と前年レベルを大きく下回っている。