燃料油販売量3.0％の増加

摘要

9月の石油製品需要は燃料油合計18,408千klで前年比3.0％の増加となった。 ガソリン，ナフサ，灯油が好調な伸びとなり，製品合計では3カ月ぶりの前年比プラス。 油種別には，ガソリン2.1％増，ナフサ15.6％増，ジェット2.6％減，灯油9.6％増，軽油2.4％減，A重油2.7％減，C重油4.0％滅。ガソリン，ナフサが9月の月間最高販売量を記録した。 また，9月分を加えた上期の石油製品需要は燃料油トータル1億990万klで前年同期比100.1％となった。 ほば横ばいだが，「石油市場動向調査委員会」の今年度需要見通し＝前年比98.7％を上図った。一方，9月の原油処理量（精製業着分）は19,977千klで前年比109.5％と，8月の減処理から一変して需要増を反映する大幅な伸びとなった。 上期分合計処理量は1億1,543万klで前年同期比103.3％と販売の伸びを上回った。9月の製品生産は18,229千klで前年比7.5％の増産で5カ月連続の増産。 これに対して製品輸入は2,590千klで前年比15.0％の大幅減少で，3カ月連続の前年比減少と海外製品市況高を背景に縮小傾向が目立っている。 以上の結果，9月末の燃料油在庫は14,085千kl（流通在庫は含まず）となり，月間374千klの増加となった。 前年同月末比105.7％となり，5カ月連続して前年水準を上回っている。灯油は月間882千kl積み上がり4,579千kl，前年同月末比113.8％となり，前年水準を大きく上回っている。