P·Bともに需要プラス，8カ月ぶり

摘要

7月のLPガス需要は前年同月比3.9％の大幅増の1,528千トンとなった。 前年比プラスはこれで5カ月連続となった。 7月もブタン需要の伸びが大きいが，不振だったプロパンも8カ月ぶりにプラスとなった。 ブタン増は引き続き石油化学用需要が牽引したが，プロパンは電力用需要が増加したことでプラスに転じたもの。 輸入は少なかった。 6月大量輸入の反動瀬だが95万トンにとどまった。 生産の方は製油所の定修が明けて40万トン，石化も3万トンの計43万トンとなったが，輸入の減少で供給計は138万トンとなった。 この結果，月末在庫は月間15万トンの大幅減となり231万トンとなった。 ただ，8月の頭には数船が入着しており，240万トンというのが8月上旬の在庫数量となっている。7月の通関輸入CIF価格は73,824円／トンとなった。しかし，この輸入の中には安値東京モカ向けの輸入が87千トンも含まれており，これを除いたCIF価格は76,938円／トンだったとLPガス協会では発表している。 両者の乖離は3,000円／トン以上となっている。元売各社の9月仕切価格改定は，サブプライムローン問題に端を発した円高急進により，採用する為替レートの期間による格差が大きくなった。 8月CPが上げたにもかかわらず三井液化を除いては前月比下げとなり，最後に改定幅を発表したコスモガスは9月CPの大幅下げも反映して3,000円／トン以上の下げとなった。