燃料油販売量3カ月連続のプラス

摘要

4月の石油製品需要は燃料油合計18，663千klで前年比3．7％の増加となった。 C重油以外はすべての油種がプラスで，3月の2．7％増を上回る高い伸び。 5月仕切の大幅値上げを前に月後半に仮需が発生したことが高い伸びにつながっている。 燃料油合計では3カ月連続のプラス。 油種別には，ガソリン2．6％増，ナフサ4．7％増，ジェット25．8％増，灯油14．5％増，軽油1．7％増，A重油横ばい，C重油0．7％減。 ジェット，灯油が二桁増を記録，ガソリン，軽油も堅調な伸びをみせた。 一方，4月の原油処理量（精製業着分）は19，263千klで前年比99．9％とわずかではあるが4カ月連続の減処理。 製品生産は17，285千klで前年比1．1％の減産で，5カ月連続の減産。 製品輸入は3，220千klで前年比12．6％の増加。 灯油が93千klで，前年比6115％増と多かった。 以上の結果，4月末の燃料油在庫は11，078千kl（流通在庫は含まず）となり，月間768千klの増加となった。 前年同月末比94．0％となり，3カ月連続して前年実績を下回っている。 不需要期を迎えた灯油は月間102千kl積み上がり1，667千klとなったが，前年同月末比88．4％と軽油やA重油とともに前年レベルを大きく下回っている。