ステンレス鋼鉄筋による建築用超高耐久RC造の開発－その3～SUS鉄筋補強されたRC部材の性能～

摘要

ステンレス鋼鉄筋を用いた3種類の構造実験を通して、その構造性能を検証した。その結果、①曲げやせh断の強度式は通常のRCの強度式が準用できる、②付着割裂強度に関しては通常のRCの強度式の0．8倍程度と考え設計することが望ましい、ことが分かった。なお、実験の詳細は参考文献をご参照いただきたい。今後、ステンレス鋼鉄筋を用いた部材の実験や解析をさらに行い、付着剖裂強度低下の原因究明を含hだ構造性能の追究を行い、37条大臣認定取得や評価機関による第三者の評価を得ること、および素材のコス卜ダウンが建筑物への普及への第一歩と考える。