2009年度積みFOB価格が大幅下落、一般炭43％低下/原料炭は57%低下、単純に1兆5,320億円の負担軽減

摘要

鉄鋼および電力業の2009年度積みFOB価格交渉が、ほゞ峠を越え、原料炭（強粘結炭〉128 dollars/t、一般炭71 dollars/tのベンチマークが決定、価格狂乱の高騰となった前年に比べ、強粘結炭は約57%減、一般炭は約43%減の水準まで低落した。2008年度FOB価格に比べ原料炭は171 dollars/t、一般炭は54 dollars/tの低落であり、価格暴騰に経営基盤まで脅かされた石炭価格が一転して、1年間の悪夢にとどまり、価格是正の端緒となり、原油価格の急落と相俟ってエネルギー価格の平穏化が到来した。