光ピックアップの構造の動解析と最適化

摘要

光ピックアップの構造の動解析と最適化に関して，対物レンズアクチュエータの振動解析，光学ベースの振動解析をおこない，今後の光ディスクの方向である高速高密度記録のうち，高速記録再生に着日し，サーボの観点から光ピックアップ構造の最適化を検討し，以下にまとめた。 ·有限要素法と実測では一次共振周波数は10％の誤差が生じた。 ·対物レンズアクチュエータと光学ベースの振動系を別々に扱える治異をもとに両者の最適化を求めた。 ·最後に両者を接着固定したときの閉ループ特性をもとめ，サーボ帯域10kHzまで安定したサーボ特性を得ることができた。 今後は，接着部分のさらなる解析，材料定数の正確な把握,光学ベース，対物レンズホルダに関してカットアンドトライの補強，削除ではなく，系統だった解析·設計·評価手法を順次構築していく必要がある。