協会創立60周年、試験研究センター20周年--21世紀への入り口﹑ニの十年を振り返る

摘要

昭和24年創立された軽金属製品協会は今年60周年を迎える。また、取手に試験研究センターを建設して20年になる。10年前（1999年）協会50周年を記念し、「五十年の歩み」が発刊されている。この記念特集では、その後の10年を振り返る。この10年は、まさに20世紀が終わり、21世紀が始まった時代であった。日本経済はバブル崩壊後の経済立ち直りの足取りが遅く、98年11月緊急経済対策、翌99年11月には経済新生対策など相次いで政府の経済対策が打ち出され、金融機関の再編が急速に進められた。景気低迷も02年頃になってやっと脱出、外需主導により景気回復の傾向が現れ、その後08年夏まで約6年間なだらかな景気上昇が続いたが、サブプライムローン問題に端を発した金融危機は欧米の大手投資銀行破綻や米三大自動車メーカーの危機に発展し、世界経済は昨年10月から100年に一度という不況に突入した。