建材アルマイト処理について語る（アルマイトの発明から100周年に向けて）

摘要

本協会よりS51年8月に「アルミニウム陽極酸化五十年」が発行された。戦前·戦中そして戦後のアルマイトの状況が詳細に記載されている。S40年以降の経済成長に伴って建材アルマイトの建築物件は大幅に増加した。これには自然発色や電解着色などアルマイトの技術が貢献したことは明らかである。写真付きで主な建築工事例がS49年まで掲載されているがこれ以降？記録はない。今回ディスカッションに参加した4人のメンバーは偶然1945（S20）年生まれであった。入社時期がS42年前後であり、建材の拡大期に当たり、自然発色から電解着色の研究開発や用途開発に携わってきている。各社とも表面処理技術の開発に心血を注いだ時期でもあり、特許も数多く出願されている。