ナノパ-ティクル·テクノロジ-の構築に向けて

摘要

「ナノパーティクル·テクノロジ"と言う視点で世界初のナノテクの教科書を発行してはどうか」，と言う細川益男氏（ホソカワミクロン（株）代表取締役社長）の提言があったのは，2002年の暮れも押し迫った頃であった。 我が国が世界をリードするためには1年以内の発行が不可欠ということから，早速, 野城 清先生（編集委員長，現接合科学研究所所長），向阪保雄先生（大阪府立大学名誉教授, 現（株）ホソカワ粉体技術研究所社長）らと編集委員会を構成して発刊に向けた作業を進め，昨年11月に発行されたのが，新刊書「ナノパーティクル·テクノロジー」（日刊工業新聞社発行）である。 全体で約250ページのコンパクトな本であるが，その中に我が国を代表するナノテク研究者41名が執筆した最新の情報が構造化されて詰まっている。