バイオハザード対策施設衛生設備のバリデーション

摘要

以上、給排水衛生設備について概説した。 通常時のみでなく、非通常時や緊急時にも十分配慮し、種々のリスクを想定して対策を検討·実施することが重要である。 また、一口にバイオハザード対策施設と言っても、扱う微生物も異なれば、作業者のスキルも異なる。 先入観に囚われて実態を十分に把握せず、形通りの対応で済ませるのは最も慎むべきである。 最後に、下記の注意を述べて結びとする。 建設工事の業種は基本的に縦割りである。 例えば、建築·構造·設備、さらには設備の中でも、空調·給排水衛生·電気というように業種が分かれている。 このため、他業種の仕事については、どうしても関心が低くなりがちである。 しかし、それが行き過ぎると、業種間に空白地帯が出来てしまう場合がある。実生活でも、自分の家の前を掃く時は、お隣の家の前も少し掃くのが、上手く付き合うコツという。他業種の仕事であっても、お互いに少し踏み込hでカバーし合うようにすれば、システム全体の信頼性をより高めることが出来るだろう。