活性炭をコーティングした不織布シート状吸着材

摘要

近年、人々が生活している居住空間では、省エネルギー化を目的として気密性が高まっている。昔の木造住宅のようにニヒ壁や欄間などがあったおかげで、家が呼吸しているように絶えず新鮮な空気が流れており自然換気回数は10～16匝し几であったが、現代の高気密住宅の自然換気回数は0．25～1．5回/hと非常に少ないことがわかる。そのため室内空間において発生した有害物質が換気されず常に空間中に滞在し生活している人々に不快感や健康被害をもたらすケースが近年増加している。その例として、化学物質を放散する建材·内装材の使用等による健康被害が発生しており、シックハウス症候群と呼ばれている。厚生労働省のシックハウス（室内空気汚染）問題に関する検討会中間報告で、あらゆる室内空間（住宅、オフイルビル、病院·医療機関、福祉施設、学校、地下街、飲食店等）において、表1に示すような揮発性有機化合物（Volatile Organic Compounds：VOC）に対する室内浪度指針値が策定された。