超音波で分離した環状カーボンナノチューブ

摘要

カーボンナノチューブは、通常、バンドルと呼ばれる束を形成し、その1次元の束が絡み合いながら、ひも状やシート状などの構造体を形成する。しかしながら、1997年、合成されたカーボンナノチューブの中には若干ながら環状のものも含まれる、との報告がSmalley（ライス大）らによりなされた（RE，Smalley，et．al．，Nature，1997，385，780）。その後、環状カーボンナノチューブに特徴的な磁性の予測などがあり、収率の向上などが図られてきたが、環状体のみを純度高く得る方法はほとhど知られていなかった。