活性炭ケミカルフィルタの寿命予測のための寄成分帝磯物の吸着／脱離挙動モデル

摘要

本報では、活性炭フィルタの破過曲線を有機物の種麹ごとに予測するための、多成分系の物質移動モデルを提案した。未知成分を予測計算に組み込むためのパラメータ推定方法について検討し、パラメータの値は沸点のみから推定できることを示した。 また、ハニカム型の活性炭フィルタにおける各有機物の破過曲線について実測値と予測値を比較した結果、本モデルによって、置換吸着現象などの重要な特性を捉えた予測値が得られることがわかった。 　 今後の課題は、本モデルの通用範囲の確認である。 本報で提案したモデルおよびパラメータ推定法では、活性炭の細孔径分布や空隊部での気流状態を考慮してパラメータ値の設定を行なうことから、活性炭の細孔径分布の異なる場合や、フィルタ空韓部の形状が異なる場合については通用可能だと考えている。ただし、計算対象のフィルタについての、忍′や犀?の値を推是するための適当な推算式が存在しなし－場合、実験から月ノやを同定する必要性も生じ得る。 　 今後は、温湿度の異なる使用条件への本モデルの通用性、および構造の異なる活性炭フィルタへの本モデルの通用性についての検討を行なう子宝である。