鈴木武夫先生を偲ぶ--環境汚染と健康を見つめ続けて

摘要

もと国立公衆衛生院院長の鈴木武夫先生が昨秋（2007年10月25日）肺炎でご逝去になった。 享年94歳であった。 1912年（大正元年）東京生れの先生は1940年（昭和15年）、東京帝国大学医学部から創設されたばかりの国立公衆衛生院に奉職、太平洋戦争中の応召によるブランクがあったが、召集解除後同院生活科学部を経て労働衛生学部に所属、戦後の困難な時代において、公衆衛生技術者の教育と生活衛生·労働衛生に関する調査研究に従事された。かたわら労働基準法、労働安全衛生規則（後に労働安全衛生法）の制定にも参画された。