触媒開発とTOCAT7

摘要

近年，エネルギー関連のニュースが頻繁に取り上げられ，特にシュールガス革命については本誌でも何度か取り上げられている．従来の予想を超えて新しいエネルギー資源が掘削，破砕技術の開発により利用可能となり，一方，安全と信じられていた原子力が震災後一気に不安要素を持つようになるなど，従来の延長線上でエネルギー問題が捉えられなくなっている．原子炉の問題のように，既存の運転実績のある技術について，過度に信頼してしまったことは反省すべき点であろう．一方，開発中で新規性のあるものには期待とともに，将来性に強い不安をともなう傾向がある。