共役ジエン酸化的アシルオキシ化反応のためのRh-Teナノ粒子調製

摘要

現在，工業的に重要な共役ジエンの酸化的アシルオキシ化反応を行う触媒として，反応中のPd溶出抑制と選択性向上のため「托を含有させたPd-Te合金触株が実際に利用されている1）．これに対し，Rh-Te触媒はPd-Te触媒よりも高い選択性を有するため，Rh-Te触妹が実装可能となると経済的に優位になることから，Rh-Te触妹の開発は/非常に有意義である2）．しかしながら；Rh-Te系触妹は反応申の馳溶出により短時問で失活するため，実用化に至っていない．これは調製された触媒中にRh-Rhが局在しているためと予想される．これらのことから，Rh-Te触媒を実装するためには，Rhの局在を抑制し，均一な合金触媒を調製する必要がある．このような要求を満足させるべく開発された均一なRh-Te構造のみを有するナノ粒子合成法，ならびに本研究室におけるRh-Teナノ粒子合成法開発の取組みについて紹介する．