室内環境対策のための塗料及び塗膜のVOC測定方法

摘要

室内環境に対する関心の高まり、シックハウスあるいはシックスクール症候群等の社会問題化により、この対策としてH15年7月から改正建築基準法が施行された。この改正により国土交通省告示の居室用建築材料ついて、ホルムアルデヒド規制が実施され1年以上経過したが、全国的な室内環境調査でも有害物質濃度の減少が報告されている。しかし、室内環境を悪化させる原因物質はホルムアルデヒドだけでなく、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレン等の揮発性有機化合物（以下、VOC）もある。