スーパードレンベッドを用いた養液土耕栽培における施肥の考え方

摘要

スーパードレンベッドとはポリプロピレン製の隔離床の名称であり、幅が85㎝のタイプと55㎝のタイプの2種類ある。 特長として、①土壌を用いるために土耕栽培での栽培技術が応用できる、②塩類が集積しても除塩が可能である、③ベッドの強度が高く蒸気消毒が容易にできる構造を有する、などが挙げられる。現在全国に40,000ｍ以上導入されているが、最近の特徴として、液肥混入機と点滴チューブを用いた養液土耕栽培とセットで導入される場合が非常に多い。これは、幅が限られている隔離床において潅水を均一にするには点滴潅水が適していることや、養液から肥料を供給するために施肥労力が大幅に低減されることなどが要因であると思われる。