個別ブレス機械対応次世代型合わせ技術に関する研究開発-プレス金型の精度設計への挑戦

摘要

自動車に用いられる大物金型の型合わせ作業の自動化、高精度化を事業目標として研究開発を進めてきた。 昨今の自動車業界の新車立上げ競争から、金型業界に金型満期の短縮化の更なる要請が高まってきている。 これらには3D-CADの適用と超高速M/C機の導入により対応しているが、熟練仕上げ工の手作業に依存している型合わせ工程には対応できる新技術に欠け、本事業の完成に期待が寄せられている。 これらの金型熟練工の技能に依存して補正加工する部分は、プレス加工における動的な弾性変形部分である。本研究開発で進めた金型とプレス機械の変形測定から、プレス加工中に生じる弾性変形の挙動の一部が明確となり、金型設計における弾性変形量の導入の重要性が認識されてきた。 我が国の金型産業が世界の中で最先端の地位を維持し優位性を保つために、他に真似されない独自の高度な技術の育成が今必要である。 それは大物金型における精度設計の導入であり、特に熟練技能者の不足が深刻となる前に、精度設計による型合わせ工程の排除、ならびに無人化8自動化を促進しておく必要がある。 コンソシアムの参加事業所：㈱ぐhま産業高度化センター；富士重工業㈱；㈱宮津製作所；㈱小島銭工所；㈱探井製作所；矢島工業㈱；㈱清光金型；コガックス㈱；理化学研究所；群馬大学；群馬工業高等専門学校；群馬産業技術センター。