素形材を担当する公設研究機関の技術力強化を目指して

摘要

素形材に関する研究に携わっている全国の公設研究 機関（以下、公設試）の研究者が一堂に会し、相互の 情報交換や国の施策、素形材関係の技術動向に関する 情報収集等を毎年実施している。この会合を「産業技 術連携推進会議ナノテクノロジー·材料部会素形 材分科会」と呼び、さらにテーマを決めて講演会形式 で議論する会議と工場見学を「素形材技術担当者会讓」 と呼hでいる。本年度は事務局の体制を一新し、平成 29年11月14 日と15日に名古屋の産業技術総合研究 所中部セン夕一を中心に開催された。全国の公設試か らは19機関30名の参加があり、その他に経済産業省 製造産業局素形材産業室、経済産業省中部経済産業局 地域経済部産業技術課と産業部製造産業課、一般財団 法人素形材センターおよび産業技術総合研究所からの 出席のもと、総勢48名での開催となった。また、本 年度の工場見学は軽量構造材料として今後の需要拡大 が期待されるアルミニウムの㈱UACJ様を見学した。 本稿では会議の概要を紹介させていただくとともに、 参加いただいた公設試が有するユニークな設備等につ いても簡単に紹介させていただく（以下、講演者等の 敬称は省略)。