「圧造による高機能·精密部品の製造技術」：精密冷間鍛造部品の高効率生産事例

摘要

精密冷間鍛造部品の製造に画期的な成果を上げているホーマックスプラスによる製造事例を紹介するとともに、高効率生産が可能な理由とその革新的機能を紹介する。 ナショナルマシナリー社は1990年に冷間成形業界のニーズに応えるために、従来の概念を越えた革新的ヘッダー·フォーマー「ホーマックスホーマー」の販売を開始した。 その後、難しい部品を成形できる機械開発へのチャレンジを行い、95年5月にホーマックスプラス機を販売開始した。 ホーマックスプラスは、従来機よりも下記の点で優れていると世界各国の顧客から評価され、ベストセラー機となった。 ①安定して高い精度で部品成形ができた。 2次加工が削減できた。 ②セットアップ及び段替えに要する時間が大幅に短縮できた。 ③多品種少量生産にマッチした生産の実現により在庫数を劇的に減らすことができた。 ④成形工具の寿命を大幅に改善できた。 ⑤オペレーター訓練時間を大幅に短縮できた。 ⑥生産コストの低減に伴い、利益を増大できた。 本稿では、上記の内①及び②に焦点を絞り、このホーマックスプラス機を使用して生産されている精密冷間鍛造部品の事例と革新的機能を紹介する。