シミユレーション·ソフトの動向(12)鋳造·熱処理シミュレーションソフト動向のまとめ

摘要

「素形材」誌上で2年前から始まったシミユレーションソフト動向シリーズの中でこれまでに鋳造については5件、熱処理については1件が紹介された。 これでこの分野の市販品が網羅されたわけではないが、国産品を中心と したこれら6件を概観することでこの分野の現状がおよそ把握できるのではないだろうか（表1、2、3）。 製品開発者の説明はどうしても－面的になり勝ちなので、本シリーズでは各ソフト製品について開発側（ベンダー）と使用者側（ユーザーうの報告を対にすることで読者に対する公平な情報提供を図っている。本稿ではシミュレーションソフトを導入していないひとたちの興味を喚起することを目的に、それぞれの報告の要旨をあらためて簡単に紹介し、かつ全体を比較·概観してみたい。 公平を期するために私見を交えず、できるだけ原執筆者の言葉で記述するようにつとめたが、それぞれの執筆者の重点が同じではないし、また最初の執筆から2年経過しで情報の一部がすでに古くなったこともあり、必ずしも正確な現状の相互比較にはなっていないことをお断りしたい。