遅延·パケットロス環境で高速データ伝送を行うためのUDP ベースの高信頼性通信プロトコル：HpFP－HpPP プロトコル設計

摘要

近年，10Gbps 以上のネットワーク高速化や高遅延の衛星通信環境に対応するため，広帯域通信および高遅延通信に適した TCP プロトコル拡張が数多く提案されてきた．しかし，TCP は本質的にパケットロスが大きい環境下では 10Gbps を超える高速通信を実現することができないため，実利用上の問題があった. 本研究では,この問題を解決するためのデータ通信プロトコル HpFP（High-Performance and Flexible Protocol）を設計した．HpFP は通信環境における回線遅延（RTT）やパケットロスを定常的にモニターする．それらの情報を元に行う送出制御や再送制御により，パケットロスが大きい LFN （Long Fat Network）においても高速データ伝送を実現する.